液晶ディスプレイとカバーレンズの間の空気層(エアーギャップ）を高透明材料で埋めることによって、視認性を向上させることができます。
特に、外光の多い環境で使用する場合に、エアーギャップ間で生じる光の多重反射によって、画像が劣化します。
このオプティカルボンディング技術によって、多重反射のない鮮明な画像が得られディスプレイ品位の向上につながります。

屈折率差のある境界を光が透過する場合、入射角、屈折率差に応じて、反射光が発生します。ガラスやポリカーボネイト、 アクリルなどのカバーレンズの屈折率を1.5とすると、空気層の屈折率は1.0なので、屈折率差が発生し一定の反射光が生じます。
オプティカルボンディングによって、この空気層を屈折率1.5の材料で埋めることにより、余計な反射光を低減することによって画像が鮮明になり、 視認性が向上します。

その他、ボンディングすることにより、以下の効果が得られます。
1.　エアーギャップを接着材で充填することにより、物理的強度が上がりパネルへの耐衝撃性能が向上します。 　
2.　寒暖差のある環境では、エアーギャップ内の水分が結露することがあります。オプティカルボンディングの場合空気層がないので結露は発生 　　　 しません。 　
3.　液晶とカバーレンズの間に隙間が存在しないので、異物の侵入を防止し長期間きれいな画面を保つことができます。